記事掲載日:2004年9月20日
- レジオネラニュース
高齢者施設に手引書感染症や食中毒に対処府HP掲載へ
2004/09/20の京都新聞 朝刊によると、京都府は、特別養護老人ホームなど高齢者施設で、感染症や食中毒患者が発生した場合の対応をまとめた「健康危機管理マニュアル」を作成したという。結核予防週間初日の24日から府のホームページ(HP)に掲載するという。 府内では、今年6月に高齢者施設で結核の集団感染が発生しており、マニュアルは関係機関との円滑な連携で、こうした事態を未然に防ぐ目的で作成したという。 対象の病気は、病原性大腸菌O-157感染、レジオネラ症、結核、食中毒、疥癬(かいせん)の5種。患者発生時の届け出から受診、調査、関係者への説明など、一連の「危機管理」の流れをフロー図で説明しているほか、二次感染を防ぐための消毒の実施や患者の個室対応など、施設がとるべき対策や措置、医療・行政機関への連絡事項を記し、施設関係者が分かりやすいように、病気別に保健所や市町村の業務内容を紹介しているという。また、集団調査票や施設間連絡表など関係機関への報告書式も添付しているという。 マニュアルは製本化せず、府のHPからダウンロードし印刷するなどして活用してもらうという。府健康対策室は「各施設の実態に合わせたマニュアルづくりや、研修などの参考資料として役立ててほしい」としているという。