記事掲載日:2003年7月11日
- レジオネラニュース
米沢市置賜保健所で「レジオネラ症」講習会対策講じ、発生率低く
2003/07/11の山形新聞 朝刊によると、山形県の置賜保健所は10日、浴槽水を介した感染を防ぐため、米沢市の置賜総合文化センターで公衆浴場や宿泊施設などの責任者を対象にレジオネラ症防止対策講習会を開いたという。 全国各地での散発的な発生事例を受けて、国は先に緊急一斉点検を実施した。その結果は、県内で点検をした680施設のうち、何らかの点で不適切な施設は427施設に上った。同保健所管内で点検対象になったのは、循環ろ過方式を採用した浴槽を持つ約60施設。対策の徹底と改善措置の実施を図るため、講習会を開催した。 同保健所の鈴木章食品衛生専門員が「入浴施設のレジオネラ属菌対策」と題して講演した。県内での発生事例を基に問題点と対策を説明。「レジオネラ症は感染症。どんなに対策を講じても発生をゼロにするのは極めて困難。発生確率を低くすることのみ可能」などと強調し、消毒する塩素の濃度測定の頻度を高めたり、入浴者変動に応じた塩素の追加、循環管路やろ過材の消毒の徹底などを求めた。出席者した施設関係者は、防止対策を万全にするため、衛生措置のポイントについて熱心に聞いていたという。