記事掲載日:2004年7月1日
- レジオネラニュース
渦流浴システムでは、メンテナンスが必須(Diligent maintenance of whirlpool spa is a must)
2月中旬、スウェーデンの中年男性が友人の渦流浴を利用した後で、レジオネラ症を発症した。 患者の淡(たん)と問題の渦流浴槽の両方から、同じ種であるレジオネラ ボゼマニイが見つかった。 この浴槽のオーナーも、2ヶ月間ペニシリン投与治療を受けていたが呼吸器感染症が良くならず、検査をしたところ、同じレジオネラ ボゼマニイの血中抗体価の上昇が判明した。 この浴槽水からは高濃度(1ml当り、3600CFU)のレジオネラボゼマニイと、緑膿菌等の従属栄養細菌(1mL当たり30、000以上)が検出され、浴槽系統メンテナンスが不適切であったと疑われた。しかし、この浴槽オーナーの証言によると、メンテナンスマニュアルに則り2週間に一度は換水を行い、殺菌用の塩素剤も手投入していたという。 このオーナーは、過去に彼の過流浴を使用した知人を調査し、浴槽利用後に約40名が呼吸器系に軽い不調があった とつきとめた。この過流浴が原因で、もっと多くの感染者が出ていた可能性が高い。