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記事掲載日:2004年11月6日
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前館長ら2人略式命令石岡市の福祉施設でレジオネラ属菌感染/茨城

2004/11/06の朝日新聞 朝刊によると、茨城県石岡市の市営総合福祉施設「ふれあいの里石岡ひまわりの館(やかた)」で2000年、入浴施設利用者がレジオネラ属菌に集団感染し、3人が死亡した事件で水戸地検は5日、前館長と同館に常駐していた施設管理業者の2人を業務上過失致死傷罪で水戸簡裁に略式起訴したという。水戸簡裁は同日、それぞれ罰金50万円の略式命令を出し、2人は即日納付したという。 起訴状によると、2人はレジオネラ属菌発生の危険性が高い循環方式の浴槽施設の管理責任を負っていたが、2000年4月の開館当時、浴槽の水が濁っていることなどに気付いていたのに、浴槽の水を交換するだけで殺菌消毒などの措置を講じず営業を続けた、とされる。 このため、利用客27人をレジオネラ属菌に感染させ、石岡市内の男性(当時73)ら3人をレジオネラ肺炎などで死亡させたほか、24人を発症させたとされる。 同容疑で書類送検されていた同館の管理係長だった石岡市職員と、被害者らに告訴されていた木村芳城市長、福祉部長=いずれも当時=の計3人は、嫌疑不十分で不起訴にしたという。 この事件を巡っては、被害者約270人と市の間で示談が成立し、同市の横田凱夫市長は「結果を重く受け止め、施設の安全運営に向けて努めていく」とのコメントを発表したという。