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記事掲載日:2002年12月17日
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*[信]見かけは悪い「本当の温泉」(連載)/北海道

2002/12/17の東京読売新聞夕刊より 札幌郊外にある豊平峡温泉の露天風呂。数人の男性が、ビールを飲みながらくつろぐ。源泉100%が自慢。だから、温泉の成分がいつの間にか、床や壁に付着する。良質の藻がつくこともある。見かけは悪い。だが、人と同じように、温泉も外見では判断できない。 「本当の温泉は、湯の成分が付着して、こうなるのです。源泉100%で循環なしだから、レジオネラ菌もゼロ」と、片桐賢治・常務取締役(51)が自慢の湯を誇らしげに語る。 営業が終わった午前零時。清掃用のスプレーガンに水を送るコンプレッサーの音が、けだるいムード漂う温泉に響き渡った。加圧した水を、露天風呂にたたきつける。循環なしといえども、清掃には毎日2、3時間をかける。 温泉王国の北海道でも今年、レジオネラ菌騒動が相次ぎ、温泉への信頼が吹っ飛んだ。その中で、「安心して入ってもらえる温泉」への地道な努力が続く。