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記事掲載日:2006年6月8日
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レジオネラ44施設で基準超過県内3400倍に達する旅館も-熊本県

2006年6月8日の熊本日日新聞によると熊本県と熊本市は7日、旅館や公衆浴場、社会福祉施設などを対象に実施した2005年度のレジオネラ属菌の調査結果を公表した。国の基準値(100ml中10個未満)を超えるレジオネラ菌を検出したのは、前年度を10施設上回る44施設で最高は、熊本市の旅館で基準値の3400倍に達していたという。県、熊本市とも施設名は公表していない。 基準を超えた施設は県と熊本市の指導に基づき、検出後、浴槽の消毒や設備改修など改善策を実施し、健康被害は確認されていないという。 県は、熊本市を除く1829施設から、県レジオネラ症防止条例で義務付けられた自主検査の報告を求めた。基準値を超過した27施設のうち7施設は、阿蘇市の旅館の1300倍を最高に、基準値の100倍以上の菌を検出していたという。 一方、熊本市は対象833施設のうち106施設を選び、抜き打ちで立ち入り検査した。基準値を超えた17施設のうち、100倍以上の菌を検出したのは3施設あったという。 2002年7月に宮崎県日向市の温泉施設で入浴客がレジオネラ菌に集団感染し、7人が死亡した事件では、基準値の15万倍の菌が検出されたという。 県健康危機管理課は「レジオネラ菌の感染力は低いが、抵抗力の弱い高齢者や乳幼児には健康被害を及ぼす恐れがある。今後も指導を徹底したい」と言っている。