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記事掲載日:2003年7月26日
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レジオネラ規制強化*厚労省指針*病院、福祉施設も対象*強制措置も

2003/07/26の北海道新聞 夕刊全道によると、集団感染による死亡例が相次ぐレジオネラ属菌感染症対策として、厚生労働省は26日までに、従来の公衆浴場や旅館に加え、新たに老人福祉施設や病院、客船などを含め横断的に規制する指針をまとめた。月内にも関係施設や業界団体などに一斉通知するという。指針は浴槽の管理や清掃方法などを詳しく規定、立ち入り検査や改善命令など強制措置も可能になるという。 レジオネラ属菌の集団感染は、主に循環式の入浴施設で発生。これまで、浴場や旅館などは地方自治体の条例などで衛生管理が義務付けられていた。 しかし、昨年厚労省が行った全国調査では、検査対象とした約2400ケ所の規制外施設のうち、半数近くに衛生管理上の問題があったという。 策定された指針は感染症法に基づき、浴槽があるすべての施設を対象とした。「浴槽水を週に1回以上入れ替える」ことや、「貯水槽の水温を60度以上に保つ」など、具体的な衛生管理法について詳しく規定している。 違反した施設については、自治体が立ち入り検査や改善命令実施できるほか、感染が発生した際の業務停止命令を出すことも可能になるという。