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記事掲載日:2004年4月1日
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「温泉施設の情報開示を」*札幌国際大・松田教授が新著*安易な塩素殺菌に警鐘

2004/04/01の北海道新聞 朝刊全道によると、北海道では札幌国際大の松田忠徳教授がこのほど、「これは、温泉ではない」(光文社新書)を出版、レジオネラ属菌繁殖や塩素殺菌について分析し、「経営者側の情報公開と利用者の意識向上が必要」と訴えているという。 温泉の循環風呂が増え湯を塩素殺菌する事例が目立つと指摘した3年前の著書「温泉教授の温泉ゼミナール」(同)の続編だという。 県条例によりかけ流しの湯の塩素殺菌を始めた愛媛県の道後温泉本館や、帯広保健所が十勝管内のかけ流しの施設に塩素混入を指導した例を挙げ、「全国から本物の温泉が消されようとしている」と警鐘を鳴らしている。 松田教授は「かけ流しまで安易に塩素を入れるのは温泉に対し無理解」と強調しており、「利用者が循環の有無や掃除の状況について、施設に情報開示を求めることが『本物の温泉』を残すことになる」と話しているという。