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2023.12.13
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環境配慮型原料を使用したボイラ用水処理剤の販売を開始

サステナブルな新製法を用いた花王のバイオ没食子酸を採用で、環境負荷を低減

アクアスは、環境に配慮した新製法による花王のバイオ没食子酸を用いたボイラ用水処理剤を、2024年1月から販売を開始します。

アクアスはボイラ用の腐食防止剤や脱酸素剤の研究を進める中で、没食子酸に大きな効果があることを見出し、没食子酸を使用したボイラ用水処理剤の特許を取得しています。現在没食子酸はウルシ科植物にフシムシが寄生してできる虫こぶ(五倍子)から抽出して製造するため、収量が天候に左右されやすく、生産地も限定されています。また抽出過程で発生する廃液による環境負荷の懸念があります。
一方で、アクアスは自社の事業活動の過程で生じる大気、水、土壌など地球環境に与える負荷の軽減に取り組み、環境に配慮した技術や製品の開発・改良を進めています。また、これまでのバリューチェーンに競合や異業種をも包括した、より大きな新しい連鎖の中心(ハブ)となることを目指しています。
これらの活動を踏まえ、没食子酸の課題解決のために、サステナブルな新製法を用いた花王の「バイオ没食子酸」をボイラ用水処理剤の原料として採用しました。

1.バイオ没食子酸とは
花王は、洗剤用酵素生産研究の知見を活かしてトウモロコシやサトウキビ由来のグルコースから微生物を用いて没食子酸を製造する発酵生産技術を開発しました。この製造技術は、バイオマスから製品のもととなる化合物(化学原料)の製造を可能にするもので、将来にわたって地球にやさしい製品を安定的に供給することができるものです。芳香族化合物である没食子酸が発酵生産技術で量産出来たのは世界初です。

2.ボイラ水処理剤への適用
アクアスは花王と協力し、バイオ没食子酸を、アクアスのボイラ用水処理剤に適用する検討を実施しました。この結果、花王のバイオ没食子酸が現行品と遜色ない性能を発揮することを確認しました。
アクアスはアクアスソネットBBシリーズ、ハイパータカンHPシリーズの一部にバイオ没食子酸を使用した製品を製造し、出荷いたします。

3.今後
アクアスは、お客様や社会のニーズに応える「新たな価値」を提供するための重要なピースの一つとして、環境性に優れる花王のバイオ没食子酸を利用する製品の拡大を目指します。