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記事掲載日:2004年11月2日
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「渡島管内は循環式」函館のスーパー銭湯、折り込みチラシ数万部を配布/北海道

2004/11/02の毎日新聞 地方版によると、「渡島管内の温泉浴場のほとんどは循環式の設備なのです」こんな内容のチラシを北海道函館市のスーパー銭湯が作成し、10月上旬、新聞の折り込み広告として数万部配ったという。しかし、保健所などによると、循環ろ過式は全体の2〜3割程度で、複数の同業者は「虚偽の逆宣伝で利用者に誤解と不安を与える」と批判し、苦情を受けた社団法人・日本広告審査機構は審査の手続きを始めたという。 チラシを配布したのは、花園町の「花園温泉」(笠井清美社長)。本館、新館計260人分の洗い場を持つ“スーパー銭湯”。同温泉によると、チラシは広告会社に作成を依頼、10万部印刷した。文面は、循環風呂はレジオネラ属菌が発生しやすく、肺炎の原因にもなるとうたっているという。 渡島管内の温泉浴場は、銭湯や日帰り入浴できる旅館・ホテルを含めて約100ヶ所。道渡島保健所は「昨年の聴き取り調査では循環ろ過は2割強。広告の表現は実態と違う」と指摘しているという。市立函館保健所も「循環は3割程度」という。 函館浴場協同組合(41軒)は理事会で協議した結果、長南武次理事長が、笠井社長に「二度とこのような広告を配布しないように」と口頭で注意したという。