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記事掲載日:2004年10月9日
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温泉利用施設調査「表示なし」が8ヶ所–「誤認させる」と改善要請へ/徳島

2004/10/09の毎日新聞 地方版によるおt、徳島県が実施した県内の温泉利用施設41ヶ所の調査で、水道水など温泉水以外を使った浴槽がありながら、表示していない施設が8ヶ所あったことが、8日分かったという。県は「利用者に誤認を与えかねない」として改善を要請するという。 調査は、白骨温泉(長野県)など各地で温泉表示の「偽造」が相次いだのを受け、県が先月、温泉を利用している旅館や公衆浴場を対象に、温泉利用の状況や入浴剤使用状況などを問うアンケート用紙を配り、回答を求めたもので、全施設が回答したという。温泉法で義務づけられている温泉成分等の表示は、全施設が「掲示している」と答えたほか、白骨温泉で問題化した入浴剤については、全施設が使用を否定したという。 一方、複数ある浴槽のいくつかで温泉水を使用していない施設が19あり、このうち、利用者に分かるよう表示していたのは、11施設だったという。また、浴槽に源泉の温泉水のみ入れていたのは36施設で、5施設は入浴客が増えて湧出する温泉水だけでは足りない時間帯などに、温泉水以外の湯を加えていることを認めたという。 県内には、乳白色の白骨温泉のように「色」を売り物にしている温泉施設はなく、入浴剤を使用する必要性が低い。さらに高温の源泉もないので、入浴可能な温度に下げる狙いで冷たい水を加える「加水」の必要性もないという。県外では死者も発生しているレジオネラ属菌繁殖の原因と指摘される循環利用の状況は、調査対象とならなかったという。