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記事掲載日:2002年2月22日
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噴水・人工滝にレジオネラ菌水景施設の2割で増殖大阪府と横浜市が調査

2002/02/22大阪読売新聞 朝刊によると、噴水や人工滝といった水景施設の二割で、肺炎などを起こすレジオネラ菌が増殖していることが大阪府立公衆衛生研究所と横浜市衛生研究所の調査でわかった。霧状になった水を子どもや高齢者ら体力の低い人が吸い込むと発病する可能性があり、「水温が20度を超す五月ごろから菌が増殖する。適切な管理と消毒が必要だ」と指摘。大阪市で開かれる日本環境感染学会で22日発表する。 両研究所は大阪府と横浜市で2000年9〜10月、公園、ショッピングセンター、ビルなどの屋内外の水景施設82か所を調査し、うち15か所で10ミリ・リットルあたり10個以上の菌を検出。財団法人ビル管理教育センターのレジオネラ症防止指針で、「すぐに消毒などを行う」と定めている同100個以上(人工の水環境)は8か所あった。最高は大阪府内のビル敷地の噴水で6300個。水の交換や殺菌、清掃は済んでいるという。 山吉孝雄・府立公衆衛生研究所主任研究員は「国が明確な対策マニュアルをまとめ、自治体などに配布してほしい」と話している。