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記事掲載日:2002年11月23日
  • レジオネラニュース

*レジオネラ退治に新兵器九州大、海藻に強い殺菌成分発見【西部】

2002/10/23の朝日新聞朝刊によると、熊本県水産研究センターは22日、コンブやワカメと同じ褐藻類の「クロメ」から採れるポリフェノールの一種「フロロタンニン」が、レジオネラ菌に対して強い殺菌力を持つことがわかった、と発表した。九州大学農学部との共同研究。同県ではフロロタンニンを使った抗菌剤の特許を出願し、製品化を目指す。 同センターによると、フロロタンニンはクロメを粉末状にしてアルコールに漬けて抽出する。これまでの研究で、フロロタンニンの濃度3ppmでレジオネラ菌を1万分の1以下まで死滅させることがわかったという。 クロメは同県の天草沿岸などの海域に自生。苦みが強く、食用にはほとんど使われていない。県は11月にも養殖実験を始める。同センターの長山公紀主任技師は「フロロタンニンは天然の物質でにおいもないことから、レジオネラ菌を殺菌する塩素に代わる物質として期待できる」と話している。