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記事掲載日:2002年12月25日
  • レジオネラニュース

*レジオネラ菌対策「毎日湯入れ替え」15%熱海と伊東でアンケート=静岡

2002/11/25の東京読売新聞朝刊 によると、全国でレジオネラ菌の集団感染が相次いでいることを受け、静岡県熱海保健所(雑賀俊夫所長)はこのほど、熱海、伊東両市の旅館やホテルなど温泉施設を対象にしたアンケート調査の結果をまとめた。その結果、回答を寄せた施設のうち、約半数の施設で、レジオネラ菌が繁殖しやすいとされる循環ろ過装置を使用していることがわかった。 調査は、循環ろ過装置の有無や、衛生管理の状況などを把握し、感染事故の未然防止に役立てるのが狙いだ。 両市の温泉施設の大多数に当たる計1221施設に調査票を送ったが、「ウチに限って心配ない」「循環ろ過装置は使っていないから大丈夫」などと突き返されるケースも多く、回答したのは半分にも満たない515施設のみ。 循環ろ過装置を使用しているのは、回答した施設の50.9%にあたる262施設。このうち、装置の定期的な洗浄や湯の塩素消毒は7割以上の施設で行われていた。だが、厚生労働省のレジオネラ症防止対策マニュアルで定められた「毎日完全に湯を入れ替える(換水)」を守っているのは、わずか15%の40施設で、1週間以内に換水を行っているのも49%の129施設しかなかった。 一方、同保健所は調査の回答率の低さを問題視しており、今後、回答しなかった施設を立ち入り検査し、実態把握に努める方針。「全施設を調べれば、実態はもっと深刻」との指摘もある。また、アンケート調査を受け、感染リスクが高く、利用客が多い施設を優先的に指導していく。