記事掲載日:2002年12月1日
- レジオネラニュース
*温泉の営業再開レジオネラ集団感染の東郷町/鹿児島
2002/12/01の朝日新聞朝刊によると、レジオネラ症集団感染で死者1人を含む入浴者9人が発症した東郷町の町営温泉施設「東郷温泉ゆったり館」が30日、約3カ月ぶりに営業を再開した。施設改修を終えての再出発となる。関係者からは地域観光の起爆剤として期待の声が相次いだ。 午前10時の開業を前に森薗正堂町長が「お客様の厳しい目に、緊張感を持って働くことが歓迎の気持ちになる」と訓示。遠藤幸夫支配人(53)は「模範となる清潔な施設を提供すれば、客足はきっと戻ってくれると信じている」と述べた。 最初の来館者として森薗町長から町の特産品などを贈られた川内市五代町の市嘱託職員、永田五夫さん(55)は「再開が待ち遠しかった。管理をしっかりしてくれれば不安はない」と話した。 集団感染を受け、施設は8月26日に営業を自粛した。「湯を循環させるろ過装置内で菌が繁殖した」とする調査結果を受け、町は湯を循環させない掛け流し式に改修。施設の入り口には、浴槽の温度や残留塩素濃度などの情報が掲示されている。