記事掲載日:2003年3月18日
- レジオネラニュース
日向市の改善計画承認県のレジオネラ対策本部/宮崎
2003/03/18の朝日新聞朝刊によると、宮崎県の関係者や学識者でつくる県福祉保健部レジオネラ症対策本部(本部長、福田祐典部長)は17日、5回目の会議を開き、日向市が県日向保健所に提出していた「日向サンパーク温泉」の改善計画書を承認した。市は今後、この改善計画書に基づいて施設の改善工事に取り組むことになる。会議では、温泉の湯量を確保するため浴槽12ケ所のうち気泡発生装置つきの2ケ所(容量計5.75トン)を廃止することで市と県が合意していることも明らかになった。 日向市が1月31日に改善計画書を提出してから、市と県日向保健所、県の関係課が協議を重ね、計画書の修正や追加をしていた。対策本部が承認したのは修正後の計画書だ。 会議では「計画書通りに実施されれば、安全上の問題はない」とされた。ただし、施設改善の設計や工事に着手した段階で、細かい変更点が出てくることはあり得るという。 このほか、計画書にはないが、市と県は温泉水を貯蔵していた中温タンク(容量10トン)を廃止し、「60度以上を保つ」よう改善することとなった高温タンク(同30トン)と一体化することの合意もしているという。中温タンクは清掃と消毒が行われていなかったため、昨年8月の検査では厚生労働省の基準の1万3000倍のレジオネラ菌が検出されていた。 会議では、295人の患者(疑い含む)のうち142人について、診断内容や治療法について調べる疫学調査を終えたことも報告された。