2015.12.11
- レジオネラ文献
Nosocomial pneumoniaとしてみられたレジオネラ症41例の病理学的検討
- 著者
- 田代隆良、藤田紀代、重野芳輝、鈴山洋司、神田哲郎、山口惠三、斎藤厚、原耕平、市丸道人、松尾武.
- 出典
- 日胸疾会誌23:456-462.1985.
致死的細菌性肺炎と考えられた院内感染症例196症例の肺組織について、直接蛍光抗体法で診断を行ない40症例(20.4%)をレジオネラ症と確定した。これに既に報告した1症例を加えた41例について、背景因子と肺病理学的所見について検討を行なった。原因菌Legionella pneumophilaの血清型はSG1が29例(70.7%)と最も多かった。本症の発症に季節変動は認められず、性別、年令分布、胸部X線像についても本症に特徴的所見は認められなかった。なお本菌はマクロファージの食胞内に多数認められた。