2015.12.11
- その他
Legionella pneumophilaのバイオフィルムの形態を調整する温度依存性プロモーター領域の解析
- 著者
- 朴貞玉、飯田健一郎、Oksana Barysheva、吉田真一
九州大学院医学部細菌学 - 出典
- 日本細菌学雑誌第60巻(1)、2005ー第78回日本細菌学会総会ー
目的
前回我々は、レジオネラ自らがバイオフィルム形成能を有し、その形態が温度に調節されることを明らかにした。今回はそのバイオフィルムの形態を調節する温度依存性プロモーター領域の探索および解析を行った。
方法
Legionella菌体内で複製可能なベクターにゲノムDNAおよびgreen flourescent protein(gfp)の遺伝子をcloningし、プロモーター活性をgfp活性として測定できるライブラリーを作成した。そのクローン化したライブラリーを静止培養し、バイオフィルムを形成させ、gfpの活性をくし停止、温度によってgfp活性が異なると考えられたクローンを選別した。また、プロモーターが含まれると考えられる領域をPCR法により増幅し、バイオフィルム内のgfp活性を測定してプロモーター活性を検討した。
結果と考察
温度依存性プロモーターと考えられる1Kb長のプロモーター領域が3つ見つかり、温度による活性の違いは統計学的に有意であった。また、プロモーター活性は有するが温度非依存性と考えられる1Kb長のプロモーター領域が2つ見つかったのでこれをcontrolとして解析を進めている。※非会員共同研究者:史君綽