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2025.11.27
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Changes in bacterial diversity and community structure in drinking water distribution system revealed by high throughput sequencing

著者
YOSHIHIKO KOIZUMI, TOMOAKI ICHIJO, KIMIKO UCHII, MASAO NASU
出典
Journal of Microorganism Control, Vol. 28, No. 1, 27-34 (2023)
DOI:https://doi.org/10.4265/jmc.28.1_27

水質の微生物学的管理においては,細菌を同定して群集構造を理解することが重要である。浄水・配水過程における細菌の群集構造を解析するため,他の浄水施設からの水が対象水に混入しない配水システムを選定した。ポータブルシーケンサーMinIONを用いた16S rRNA遺伝子増幅配列解析により,緩速ろ過浄水施設における処理・配水過程における細菌群集構造の変化を解析した。塩素処理によって微生物多様性は減少した。属レベルの多様性は配水過程で増加し,この多様性は末端水道水まで維持された。取水水中ではYersinia,Aeromonasが優勢であり,緩速ろ過水ではレジオネラが優勢であった。塩素処理によってYersinia,Aeromonas,Legionellaの相対的存在量が大幅に減少し,これらの細菌は末端水道水では検出されなかった。塩素処理後はSphingomonas,Starkeya,Methylobacteriumが優勢となった。これらの細菌は飲料水配水システムにおける微生物学的管理に有用な情報を提供する重要な指標細菌として使用できる可能性がある。