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記事掲載日:2004年4月28日
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科学技術拠点へ走る大学人(3)金沢大、温泉を学問に(ドキュメント挑戦)

2004/04/28の日本経済新聞 夕刊によると、石川県金沢市の郊外にある金沢大学では、毎週金曜日に開講する「ゆったり湯学」が16日からはじまったという。 「ゆったり湯学」は理学部教授の田崎和江(60)が中心になり、学内外の専門家が参加して進める。温泉と地質・水の関係をはじめ温泉と放射能、温泉の化学、温泉と健康、病原菌であるレジオネラ属菌と温泉、温泉探しと掘削、はては「温泉豆腐」の作り方まで多岐にわたっている。地質学、環境学、医学、化学など総合大学の知識も活用するという。 これまで、リハビリテーションなど主に医療との関係で温泉をみる研究や講義はあったが、温泉をいろんな面から考えようというのは初めての試み。最初の講義の日、田崎は「講義の時はびしっとスーツを着て、という声もあるけど、やはりゆったり感をだそう」と、くつろぐ時の部屋着に着替えて登壇したという。 また、資金のめどが立ち次第、大学内を掘削することをめざしているという。うまくいけば一般に開放された入浴施設をもった“キャンパス温泉”が生まれるだろう。これがある意味で田崎の研究活動の集大成になるかもしれない。