2015.12.11
- その他
琉球大学医学部付属病院におけるシャワー水のレジオネラ追跡調査
- 著者
- 仲宗根力1)、山本夏男1)、久保田徹1)、新里敬1)4)、比嘉太1)4)、健山正男1)4)、小出道夫1)、大湾知子2)4)、佐久川廣美3)4)、上原勝子3)4)、津波浩子3)4)、斎藤厚1)4)
1)琉球大学大学院医学研究科感染病体制御学講座分子病態感染症学分野(第一内科)、 2)琉球大学医学部基礎看護学、3)琉球大学医学部付属病院看護部、4)琉球大学医学部付属病院感染対策室 - 出典
- 環境感染Vol.19 No.1、2004
病院環境、特にシャワー水のレジオネラ汚染状況調査を1996年より行ってきた。本年の追跡調査結果を加えて報告する。今回の調査では、以前に検出された場所で、同様にLegionella anisaが検出され、RAPD法では以前との分離株と相同性を示し、同一株による汚染が示唆された。これまで汚染が確認されたシャワー室では、シャワーユニットこの交換後にはレジオネラは検出されておらず、シャワーユニット交換は院内感染の予防対策のひとつとして有効であると考えられた。しかしながら、今回の調査では、シャワーユニット交換後6ヶ月で再度Lejionella anisaが検出されており、RAPDの結果と併せてみても、中枢レベルの汚染が疑われた。新たな対策の必要性が示唆された。