2015.12.11
- レジオネラ文献
水系汚染Legionella属菌に対する感染防止対策法の確立第2報循環式浴槽における殺菌セラミックスの応用
- 著者
- 笹原武志1)、奥田舜治3)、菊野理津子3)、丸山弘子2)、高山陽子4)、井上松久1)
1)北里大学医学部微生物・寄生虫学、2)北里大学医療衛生学部病理学、3)(財)北里環境科学センター、4)北里大学医学部第5内科学 - 出典
- 第53回 日本感染症学会 東日本地方会 総会
第51回 日本化学療法学会 東日本支部 総会 2004合同学会 一般演題抄録
目的
従来のろ材に代わる抗菌性を有する新セラミックを開発した。そこで循環式浴槽におけるLegionella属菌に対する殺菌効果を検討した。
対象施設
一般家庭の24時間風呂および公共温泉施設(アルカリ泉)・設置:殺菌セラミックは循環装置のろ過装置内にろ材と一緒に敷設した。
結果と方法
家庭用24時間風呂において、浴槽水とL.pneumophila SG1を用いたバッチ試験で殺菌セラミック20g/100mLで1日後に殺菌効果が得られた。また、温泉施設ではLegionella属菌に対して使用2日目で殺菌効果が得られ、その効果は20日以上持続した。これまでの野外検証の結果、当該セラミックが循環式浴槽水を汚染するLegionella属菌に対する有効な殺菌対策法になりうることが明らかになった。