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記事掲載日:2003年7月7日
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光触媒でレジオネラ殺菌宮崎大教授らポルフィリン応用年1回交換でも効果

2003/07/07の 西部読売新聞 朝刊によると、宮崎大工学部の保田昌秀教授(有機光化学)らのグループは、有機化合物・金属ポルフィリンの光触媒作用を利用して、温泉施設での集団感染が問題になっているレジオネラ属菌を効果的に殺菌することに成功したという。これまでの殺菌の主流となっている塩素は、入浴客数などによって一定の濃度に保つのが難しいとされているが、光触媒方式なら年1回、触媒を入れ替えるだけで効果が持続するという。 保田教授らは、金属ポルフィリンが水中を透過しやすい可視光の蛍光灯や太陽光に反応することに着目し、円筒容器(高さ50cm、直径20cm)に金属ポルフィリンを詰め、上部に蛍光灯を取り付けた水浄化装置を試作した。 昨年9月から11月にかけ、宮崎市内の病院の空調用冷却塔の冷却水800Lを通過させたところ、100mLあたり20〜139個あったレジオネラ属菌が4日間で全滅したという。 殺菌のメカニズムそのものは解明されていないが、光触媒作用で菌の細胞壁を破壊する活性酸素などの物質が作り出されているとみている。