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2015.12.11
  • その他

レジオネラ感染による肺胞上皮細胞の遺伝子発現解析

著者
比嘉太、伊波義一、鍋谷大二郎、狩俣洋介、砂川智子、金城武士、宮城一也、原永修作、健山正男、藤田次郎
琉球大学医学研究科感染症・呼吸器・消火器内科学講座(第一内科)
出典
第88回日本感染症学会学術講演会後抄録II

目的
レジオネラは肺胞上皮細胞に直接感染し細胞障害をもたらすがその機序は充分に解明されていない。本研究ではレジオネラ感染初期の肺胞上皮細胞遺伝子発現の変化について解析を行う。

方法
肺胞上皮細胞培養細胞にレジオネラ病原性株及び非病原性株を感染させた各群3検体を一定時間感染後、細胞RNAを回収し、遺伝子発現の群間比較解析を行った。

結果
38、332遺伝子発現の比較の結果、感染(病原性株)群と非感染群で14、774遺伝子に有意な変動が見られた。病原性株感染群と非病原性株感染群では10、118遺伝子に有意な変動がみられた。前者ではHPSやサイトカインなどの遺伝子発現増強がみられた。

考察
レジオネラ感染に伴い、多様な遺伝子発現変化が観察された。その病態的意義についてさらに検討をすすめる。