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記事掲載日:2004年5月1日
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レジオネラ属菌抜き打ち検査、12施設で基準値超過–市内の旅館、公衆浴場/熊本

2004/05/01の毎日新聞 地方版によると、熊本県熊本市保健所がこのほど実施した旅館や公衆浴場(循環式浴槽や非循環式浴槽のある市内20の旅館と55の公衆浴場計75施設)に対するレジオネラ属菌の抜き打ち検査で、12の施設から国の基準値を超える菌が検出されていたことが分かったという。最高濃度は循環式浴槽のある旅館で基準値の5万3000倍だったという。 同市では宮崎県日向市で発生したレジオネラ症の集団感染を受け、2002年秋に循環式浴槽のある市内全119施設の一斉調査を実施した。問題施設には改善を指導して安全宣言を出していただけに、「各施設の認識の甘さが改めて浮き彫りになった」と指導管理の強化を検討しているという。 市生活衛生課によると、02年11月の安全宣言から約半年後、全施設に対して浴槽の管理状況を自己報告させたが、その際はレジオネラ属菌の検出は確認されていなかったという。同課では「人の命にかかわる問題。今後は各施設に浴槽の衛生管理者を1人常任させるなど、管理指導を徹底させたい。抜き打ち検査も続けたい」と話している。