著者

宮内佑子，池内保菜美，高井政貴（三浦工業（株）），川嶋文人（愛媛大学大学院農学研究科），古畑勝則（麻布大学生命・環境科学部）

出典

日本防菌防黴学会誌，Vol.52，No.12，pp.521−525（2024）

これまでに連続フロー式誘電泳動システム（Continuous-Flow Dielectrophoresis System：CFDS）と定量PCR法を組み合わせた手法を用いたレジオネラの生菌の定量性について検討した。本研究では，浴槽水等の実試料を用いて，培養法，qPCR法，および本法によるレジオネラ検出を比較し，実試料への適用の可否を検証した。その結果，実試料に対してCFDS処理を行うことによってqPCR法の感度および特異度の上昇が認められた。このことにより，本法は浴槽水等のレジオネラ検出法として有効な手段であると考えられた。