2025.11.26
- レジオネラ文献
浴槽水試料を対象としたレジオネラ属菌精度管理の試み
- 著者
- 枝川亜希子,木村明生((地独)大阪健康安全基盤研究所 衛生化学部),城 美紀(大阪府健康医療部)
- 出典
- 日本防菌防黴学会誌,Vol.45,No.11,pp.525−528(2017)
レジオネラ培養検査の精度を確認するための手法の確立を目的に検討し, 3機関14名を対象に精度管理を試みた。その結果,無処理での回収率は82.6%−103.3%と良好な結果が得られたが,前処理を併用した場合,酸処理は77.1−96.9%,熱処理は8.3−41.1%に回収率が低下し,前処理により一定の割合で検出菌数が減少した。レジオネラ検査は,試料水の種別によって適した検査方法を選択できるが,検査精度の確認と検査者の手技の確認を目的とした精度管理については,前処理を併用しないで確認する必要があると考えられた。