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記事掲載日:2000年7月9日
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大江町出資「テルメ柏陵健康温泉館」利用者2人が肺炎に=山形

2000.07.09読売新聞/東京朝刊によると、大江町出資の公社が経営する温泉施設「テルメ柏陵健康温 泉館」(大江町藤田)の利用者二人がこの四月、レジオネラ菌による肺炎を起こして入院し、その後の県 の立ち入り検査で、施設の浴槽から厚生省の指針値を超えるレジオネラ菌が検出されていたことがわか った。県は「現時点では、浴槽の菌が発症の原因とは断定できない」としているものの、こうした経緯は 利用者側に何も知らされないまま。国内では今年、公衆浴場の利用者がレジオネラ菌による肺炎で死 亡するケースが続出しているだけに、県や大江町の姿勢が問われそうだ。 県健康福祉部の説明によると、この四月、レジオネラ菌による肺炎を起こした患者二人が、西村山郡内 の病院に入院した。二人とも、「テルメ柏陵」のふろを利用していたことがわかったため、県は五月に施 設の立ち入り検査を実施した。 その結果、指針値を超える菌が検出され、施設を経営する「町産業振興公社」(社長・公平規一郎大 江町助役)は、県の指導を受けて、菌が繁殖しやすいとされる循環型ぶろの使用中止や、塩素消毒な どの措置をとった。