2015.12.11
- その他
各種酸化性殺菌剤のレジオネラ属菌に対する効果
- 著者
- 神澤啓1)、縣邦雄1)、伊藤雅代1)、遠藤卓郎2)
1)アクアス株式会社、2)国立感染症研究所 - 出典
- 日本防菌防黴学会第34回年次大会要旨集
目的
塩素が効きにくいとされる水質条件で、塩素剤、臭素剤、二酸化塩素、ヨウ素剤のレジオネラ属菌に対する殺菌効果を調査し、各酸化性殺菌剤の有効性を評価した。
方法・効果
前培養したLegionella pneumophila GIFU9134を1.0×105CFU/mlとなるように、pH4.5、7.0、9.5及びNH4+5mg/L(pH7.0及び9.5で実施)に調製した試験水に接種した。これに0.5mg/L(asCl2またはasC102)の次亜塩素酸Na、BCDMH(消臭剤)、二酸化塩素、ヨウ素を添加し、1、5、10、30分及び1、3時間にレジオネラ属菌数を測定した。pH4.5及び7.0では、すべての消臭剤で接触1分後にレジオネラ属菌が不検出であった。pH9.5では、不検出にするのに、塩素は1時間、臭素は5分を要したのに対し、二酸化炭素は1分であった。pH7.0+NH4+では、塩素は30分後に不検出となったが、他殺菌剤はすべて1分で不検出となった。