2025.11.27
- レジオネラ文献
Detection of Legionella Species in Environmental Water by the Quantitative PCR Method in Combination with Ethidium Monoazide Treatment
- 著者
- HIROAKI INOUE, TOMOKO TAKAMA, MIWA YOSHIZAKI, KUNIO AGATA
- 出典
- Biocontrol Science, Vol. 20, No. 1, 71-74 (2015)
DOI:https://doi.org/10.4265/bio.20.71
従来の平板培養,定量PCR、およびエチジウムモノアジド処理を組み合わせたqPCR(EMA-qPCR)により,111の浴槽水試料と95の冷却塔水試料からレジオネラを検出した。浴槽水試料の場合,平板培養では30試料,qPCRでは85試料、EMA-qPCRでは49試料でレジオネラを検出した。平板培養でレジオネラ陰性と判定された81試料のうち,qPCRとEMA-qPCRではそれぞれ56試料と23試料が陽性であった。このように,EMA処理によりqPCRで検出されたレジオネラ陽性の浴槽水試料の数が減少した。対照的にEMA処理は冷却塔水試料には影響しなかった。EMA-qPCRは浴槽水試料からレジオネラ属菌の生菌を迅速に検出する有用な方法であると期待される。