2025.11.27
- レジオネラ文献
浴槽水等のレジオネラ属菌検査における
レジオラート/QT法と平板培養法の比較検討
- 著者
- 淀谷雄亮,西里恵美莉,小嶋由香(川崎市健康安全研究所),佐々木麻里(大分県衛生環境研究センター),蔡 国喜,井原 基,田栗利紹(長崎県環境保健研究センター),栁本恵太(山梨県衛生環境研究所),緒方喜久代(大分県薬剤師会検査センター),武藤千恵子,梅津萌子,髙久靖弘(東京都健康安全研究センター),山口友美(宮城県保健環境センター),前川純子(国立感染症研究所 細菌第一部)
- 出典
- 日本防菌防黴学会誌,Vol.53,No.1,pp.3−8(2025)
レジオネラの検査で広く用いられる平板培養法と,Legionella pneumophilaを定量的に検出する簡便なキットであるレジオラート法について比較検討した。2019年から2021年に採取した浴槽水等685検体について評価した結果,平板培養法と比較したレジオラート法の感度は70.9%,特異度は92.2%であり,一致率は85.3%であった。検出菌量は相関が認められ,不一致であった検体の73.3%は30 CFU/100 mLまたは30 MPN/100 mL未満であった。レジオラート法は浴槽水等において平板培養法と同等の検査法であり,平板培養法に代わる検査法となりうる。