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2015.12.11
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レジオネラ属菌の検出と同定におけるPCR法の検討

著者
平山久子、福嶋得忍
千葉県衛生研究所生活環境研究室
出典
日本防菌防黴学会第34回年次大会要旨集

目的
近年、レジオネラ属菌の検出には、培養法が実施されているが、最終判定までに7〜9日を要し、迅速性に欠ける。今回、環境水(浴槽水、冷却塔水等)のレジオネラ属菌の検出と同定に、PCR法(Single PCR及びSeminested PCR)を検討したので報告する。

方法・結果
1Lの環境水を0.2μmフィルターにて吸引ろ過した後、0.2M HCI・KCI溶液で酸処理し、濃縮試料を調製した。培養には、GVPCα培地とBCYEα培地を用い、血清群別には、Legionella Latex Test Kitを用いて実施した。PCRとSeminest PCRには、LEGプライマー(16S rRNA gene)を使用し、分離菌からのDNAは、99℃、10分間の加熱抽出を行い、濃縮試料からのDNAは、QIAamp DNA Mini Kitを用いて抽出した。PCR産物は、アガロースゲル電気泳動でサイズを確認した。分離したレジオネラ属菌の血清群別とPCR産物の確認から、血清群L.p1、L.p2-14、及びL.その他については、レジオネラ属菌特異的430bpのバンドを認めたが、L.不明では、バンドを認めなかった。