2015.12.11
- レジオネラ文献
TRC法を用いたレジオネラ属菌16S rRNA検出試薬TRCRtest Legionellaの開発
- 著者
- 宇根蔵人、大仲悟、三苫恵民 東ソー(株)バイオサイエンス事業部
橋本洋一 (株)インテックシステム研究所 - 出典
- 第85回日本感染症学会総会学術集会後抄録(III)
目的
レジオネラ属菌16S rRNAを標的とし、迅速かつ高感度にレジオネラ属菌の検査が可能な遺伝子検査試薬TRCRtest Legionellaを開発し、その性能を評価したので報告する。
方法
①Legionella pneumophillaを含む8種の培養液を用いて感度試験を行った。
②冷却塔水45検体について、培養法、及び遺伝子検査法(A法・B法)との比較を行った。
結果
①1〜30CFU/assayであった。
②検出率は、培養法40%、本試薬64%、A法71%、B法56%で、培養法より高感度であった。また培養法で陽性の検体については本試薬、A法B法でも全て陽性であった。
結論
本試薬は迅速、且つ高感度なレジオネラ属菌の検出が可能であり、人工環境水中の汚染モニターに有用であることから、感染予防に寄与すると考える。