2015.12.11
- レジオネラ文献
EMA-LAMP法を用いた生菌レジオネラ検出方法の検討
- 著者
- 枝川亜希子1.2、木村明生3、古畑勝則4、田中榮次3、足立伸一1、宮本比呂志2
大阪府立公衆衛生研究所衛生化学部1、佐賀大学医学部2、大阪府立公衆衛生研究所企画総務部3、麻布大学生命環境科学部4 - 出典
- 平成23年度 第38回日本防菌防黴学会年次大会講演要旨
目的
生菌のみを迅速に検出可能な検査方法が求められているなか、エチジウムモノアジド(EMA)の特性を利用してレジオネラ生菌のみを検出するEMA-LAMP法について検討した。
方法
①標準株:生菌の菌数101 -105 cfu/ml、死菌101 -105 cfu/mlの菌懸濁液をEMA濃度0〜20 ㎍/mlになるよう添加し、反応後、DNAを抽出し、LAMP法を行った。
②浴槽水分離株:生菌及び死菌105 cfu/ml。EM濃度0、20㎍/ml ①同様、LAMP法を行った。
結果
標準株は生菌はすべてのEMA濃度で陽性、死菌0㎍/mlのみ陽性。浴槽水分離株は生菌は0、20㎍/ml共に法陽性。死菌は0㎍/mlのみ陽性であった。以上の結果より、EMAを添加した場合は生菌のみが陽性となり、EMA-LAMP法により生菌レジオネラのみを検出可能であると確認された。