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2015.12.11
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レジオネラ肺炎における各種バイオマーカーの臨床的意義

著者
比嘉太、赤嶺盛和、古堅誠、伊波義一、日比谷健司、玉城佑一郎、小出道夫、屋良さとみ、健山正男、藤田次郎
琉球大学大学院感染症・呼吸器・感染症内科学講座
出典
第85回日本感染症学会総会学術集会後抄録(Ⅱ)

目的
レジオネラ肺炎における種々バイオマーカの臨床的意義を検討する。

方法
レジオネラ肺炎42症例の血中HGF、IL-17、IFN-γ、HMGB1濃度を測定し、検体が得られた7症例については気管支肺胞洗浄液中のIL-17、IFN-γ、HMGB1濃度を測定した。

結果
IL-17はコントロールと有意差は得られなかったが、肺胞洗浄液中は高値であった。IFN-γはコントロールと比較し有意に高く、肺胞洗浄液中は血清中より高値であった。HMGB1は有意差は認められなかったが肺胞洗浄液中は極めて高値だった。また、同一検体におけるIL-17とIFN-γの相関は認められなかった。

考察
血中HGFはレジオネラ肺炎の重症度、転帰と相関傾向が認められた。HMGB1は肺胞腔内で増加し、肺局所での病態関与の可能性が示唆された。IL-17とIFN-γは異なる制御がなされている可能性が示唆された。