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2015.12.11
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レジオネラ属菌の選択培地に添加する抗真菌剤の検討

著者
井上浩章、野田晃子、高間朋子、縣邦雄
アクアス(株)つくば総合研究所
出典
日本防菌防黴学会第32回年次大会

目的
レジオネラ菌を検出する際には、他の細菌や真菌類が邪魔となる.真菌類は低pHに耐性を持つものが多く、酸性緩衝液の前処理の効果は薄い。今回は、選択培地での真菌汚染を減少させるために、抗真菌剤の検討をおこなった。

方法
シクロヘキシミド(CH)、アンホテリシンB(AMPH)、グリセオフルビン(GRF)、チアベンダゾール(TBZ)を用いた。レジオネラに対する抗菌活性、及び組合わせによる抗真菌作用を評価した。

結果
いずれもレジオネラの選択培地として使用可能であった。CHとAMPH、CHとTBZの組み合わせは真菌類に対する発育阻害効果が高く、レジオネラの発育には影響を与えないことから、これらを組合わせて添加した選択培地はレジオネラ検査に有効であると考えられる。