2015.12.11
- その他
Legionella dumoffiiの産出する新規蛍光物質の同定
- 著者
- 感染症学研究所・細菌第一
前川純子、倉文明、常彬、渡辺治雄 - 出典
- 日本細菌学雑誌第59巻第1号平成16年
レジオネラ症の起因菌であるレジオネラ属菌は、現在までに49菌種が知られている。そのうちL.dumlffii、L.gormanii、L.bozemaniiなど一部の菌種は長波長の紫外線を照射すると青白色の蛍光を発し、またL.erythra、L.rubrilucensなどは暗赤色の蛍光を発する。先の発表でこうしたレジオネラ属菌の有する蛍光物質は脂質であることを報告しているが、今回、L.dumoffiiの菌体より総脂質を抽出し、シリカゲルカラムを用いたHPLCにより青白色蛍光物質を精製した。マクススペクトロメトリーおよびNMRを用いてその構造を決定したところ、新規イソクマリン化合物であることが判明した。※会員外共同研究者:感染研昆虫医科学/森林敦子、農環研/杉江元、東大分生研/早川洋一