2015.12.11
- レジオネラ文献
24時間風呂浴槽水のレジオネラ属菌増殖防止対策
- 著者
- 24時間風呂協議会
管貞夫 - 出典
- 空衛第57巻12月号
当協議会の24時間風呂浴槽水の衛生対策の概要を記述する。
24時間風呂
常時「循環」+「保温」+「浄化(殺菌装置はシステム内に常設)」の基本機能を具備
循環風呂
「循環+浄化(殺菌装置はシステム内常設)」と定義し、保温する熱源を持たない24時間風呂をより安全に、浴槽水の衛生環境を継続して維持するために、レジオネラ属菌の性質を考慮し、各種基準・規定を制定して対応している。主な概要は以下の通りである。
浴槽水の衛生環境を保持するための維持管理基準の概要
・浴槽水の水質基準の決定と表示
・適切な殺菌装置をシステムの中に常設する
・水質検査結果の把握と対応
・浴槽水の換水時期は、原則として30日以内とする
・ろ過装置および配管類などの洗浄・消毒
・試運転・遊休設備再利用時の注意喚起の徹底
・浴槽水の衛生環境保持のためのお手入れ内容の周知徹底
・消費者・販売店・ユーザー管理の充実
家庭用24時間風呂の利用形態は各家庭で異なっているため、殺菌装置を採用するに当たっての留意点は、
・殺菌性能・使用環境・対象物への影響
・毒性・安全性・法規制などである。
これらのポイントが管理され、消毒メカニズムが長期に安定的に作動することを実際の使用条件下で確認・実証(モニタ)する必要がある。