2015.12.11
- レジオネラ文献
実検的マウスレジオネラ肺炎モデルを用いたPCRによるLgionella pneumophila検出の基礎的検討
- 著者
- 青木志保1),泉川公一1),山口敏之1),宮崎治子1),宮崎義継1),平潟洋一1),上平憲1),朝野和典2),前崎繁文2),田代隆良2),河野茂2)
1.長崎大学医学部臨床検査医学、2.同第二内科 - 出典
- 感染症学雑誌弟74巻臨時増刊号
レジオネラ肺炎は急激な経過をたどる重症肺炎のため、その早期診断は重要である.現在、EIAを用いた尿中抗原検出が頻用されているが、既感染でも陽性を示すことがあり、また必ずしも病勢と一致しないこともあるため、病勢を反映するような新しい診断法が求められている。そこで、我々はレジオネラ感染マウスモデルを用いてPCRによる血液検体からのレジオネラの検出の基礎的検討を行った結果、直接PCRによる感度は実用可能であると考えられた。また、尿中抗原の検査結果との比較では、PCRも尿中抗原同様、早期診断が可能であり、尿中抗原より早期に陰性化することで、より病勢を反映していることが示唆された。