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2015.12.11
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Legionella pneumophilaにおける染色体DNAの接合伝達

著者
宮本比呂志1),吉田真一2),谷口初実1)
1.産業医大・医・微生物、2.九大・医・細菌
出典
日本細菌学雑誌 第55巻 第2号 平成12年

L.pneumophila (Lpn)は肺炎やポンティアック熱の原因菌であり、マクロファージ(Mφ)の殺菌機構に抵抗し増殖する細胞内寄生菌である。現在までに細胞内増殖を担う遺伝子領域(Icm/Dot locus)が明らかにされ、24種の遺伝子が同定されている。この24種のIcm/Dotタンパクのうち14種はIncIプラスミドcolIb-P9のTra/Trbタンパクと、1種はIncPプラスミドRK2のTrbIタンパクと相同性を持つことも明らかにされた。これらの接合に関与する遺伝子群が染色体上にコードされていることより、Lpnには染色体DNAの接合伝達系が存在するのではないかと推測し、本研究を行った。その結果、組換え体が接合によって出現していることを示すと考えられた。会員外共同実験者:H.A.Shuman