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2025.11.27
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Phylogenetic Characterization of Viable but-not-yet Cultured Legionella Groups Grown in Amoebic Cocultures: A Case Study using Various Cooling Tower Water Samples

著者
HIROAKI INOUE, KUNIO AGATA, HIROYUKI OHTA
出典
Biocontrol Science, Vol. 24, No. 1, 39-45 (2019)
DOI:https://doi.org/10.4265/bio.24.39

水環境でアメーバと共存しているレジオネラは,重篤な肺炎の病原体として知られている。冷却水系における多様なレジオネラを検出するため,地理的に異なる6か所にある5種類の施設から採取した15の水試料を用いてアメーバ共培養を行った。Acanthamoeba sp.との共培養におけるレジオネラの増殖は,レジオネラ属に特異的な16S rRNA遺伝子を標的とした定量PCRによってモニターした。15試料のうち7試料においてレジオネラの増殖が認められ,クローンライブラリー解析を実施した。合計333個のクローンを既知7種と未記載の7群からなる14のOTUに分類した。7つのレジオネラ陽性試料のうち,4つからは自由生活アメーバが検出された。これらの試料では,主にL. drozanskiiまたはL. lyticaのいずれか,L. bozemaniiL. longbeachaeの両方,または未記載のOTU 4と名付けたグループが含まれていた。レジオネラ陽性試料は,陰性試料よりも高いATP値を示した。これは,試料水のATP濃度が,アメーバ共培養可能なVBNCレジオネラの存在を示す良い指標になることを示している。