2025.11.27
- その他
Positive Selection in F-Box Domain (lpp0233) Encoded in Legionella pneumophila Strains
- 著者
- TAKEHIKO KENZAKA, MADOKA YASUI, TAKASHI BABA, MASAO NASU, KATSUJI TANI
- 出典
- Biocontrol Science, Vol. 23, No.2, 53-59 (2018)
DOI:https://doi.org/10.4265/bio.23.53
近年の研究によりLegionella pneumophilaのゲノムは,様々な真核生物由来の外来遺伝子を多く含むことが示されている。真核生物様タンパク質は宿主細胞内での増殖に関与することが知られているが,環境中におけるL. pneumophilaの進化遺伝学は未解明である。本研究では,L. pneumophila株における真核生物様ドメイン遺伝子の非同義/同義置換率を解析した。コンピューターを用いた解析により,F-boxドメイン遺伝子(lpp0233)の非同義/同義置換率は,他の真核生物様ドメイン遺伝子やタンパク質コード遺伝子,ハウスキーピング遺伝子よりも高いことが明らかになった。天然温泉から分離されたL. pneumophila株のF-boxドメイン遺伝子配列は優先的な正の選択により,これまで知られていた株よりも多様化していた。