2025/7/24
アクアスは、環境・水質分野における新たな取り組みとして、PFAS(有機フッ素化合物)分析サービスを2025年8月20日より開始します。まず規制が進むPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ペルフルオロオクタン酸)の分析から開始し、今後は国際規格ISO 21675:2019に準拠した30項目のPFAS分析を行う体制を整えます。
PFASは「ペルフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物」の総称で、水や油をはじく性質を持つ人工化学物質です。極めて分解されにくく、一部の物質は環境や人体への残留が懸念されています。
近年、PFASによる地下水や飲料水の汚染が世界的に問題視されています。日本国内でもPFOS・PFOA・PFHxSが化審法「第一種特定化学物質」に指定され、製造・輸入等が原則禁止され、PFOS・PFOAが水道水の水質基準に設定されるなど、規制が強化されています。
また、アクアスは食品工場などの用水処理におけるPFAS処理技術の確立にも取り組み、持続可能な水利用と環境負荷低減を両立させる新たなビジネスモデルの構築にも取り組みます。
この取り組みの一環として、アクアスは国立研究開発法人産業技術総合研究所と技術コンサルティング契約を締結し、分析技術および処理技術の確立に向け活動してゆきます。
アクアスは分析と処理技術を組み合わせ包括的なPFAS対策ソリューションの提供を通じて、社会課題の解決に貢献してまいります。
アクアスが提供するPFAS分析の概要
●分析サービス開始日:2025年8月20日
●分析方法:LC-MS/MS(液体クロマトグラフィー・タンデム質量分析)による分析
●分析対象項目:PFOS・PFOA
近い将来においてISO 21675:2019に準拠した30項目のPFAS分析に対応
●分析対象水:飲料水および飲料水の原水(水道法20条による検査は関東、沖縄のみ)
井戸水、処理水など