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2017.8.2
  • レジオネラ文献

診断されたレジオネラ肺炎の臨床像の検討

著者
宮良高維1,2、尾形誠1,2、小川将史2,3
奥田和之2,3、野村昌作1
関西医科大学第一内科1、同感染制御部2、同臨床検査部細菌検査室3
出典
感染症学雑誌, Vol.90, 臨時増刊号 (2016)

症例は、30歳~86歳までの男女6例。発症後治療開始までの期間は1~9日間(平均4.8日)であったが、全員が救命された。日本呼吸器学会によるCAP重症度判定は、重症1例、中等症4例であり、軽症の1例は外来で治療された。治療薬剤は、全例でキノロン系薬が使用され、3例でAZMが先行もしくは並行投与された。発症者の免疫抑制状態については、血液疾患2例、潰瘍性大腸炎に対する生物学的製剤投与17日後に発症した1例があった。血液疾患、生物学的製剤投与例における市中肺炎では、本肺炎を想定する必要がある。