つくば総合研究所
 分析センター
つくば総合研究所
 分析センター
 副センター長

INTERVIEW
働き方の変化にも柔軟に対応
助け合いのサポート体制

現場を支える技術者たちの
効率を求めた真摯で誠実な努力

Q入社を決めた理由を教えてください。

環境に貢献できる会社を探していて、特に人々の生活で身近にある「水」に関わる仕事をしたいと考えている中でアクアスと出会いました。
もともと化学を専攻していたので、専門性も活かしていけると思っていました。

私は化学専攻ではなくて、逆に化学には少し苦手意識を感じている方でした。
そんなこともあり最初に就職した会社は文系の業種でした。ただ学生時代に水田や河川水の水質調査や浄化実験を行っていたので、せっかくなら大学で学んだことを仕事にしてみたいなと考えていたところ、たまたまアクアスの水質分析の求人を見つけ、応募しました。当時の研究所長や分析センター長との面接はとても和やかな空気で会話も弾み、良い雰囲気を感じて入社を決意しました。

Qお二人の仕事内容を教えてください。

私たちが所属する分析センターは、日本全国の水を分析するのが主な仕事です。製造水などのもとになる水道水や河川水、また水処理プラント設備による処理水など、扱う水も水質もさまざまです。お客様の設備の維持管理、プラント設計に必要な水質確認、研究開発のための調査など、水処理の出発点(基礎)で水質分析が行われています。直接お客様とお話しをするというよりは、技術営業社員の相談に対して分析結果の報告やアドバイスを行うことが多いです。営業社員や担当顧客によって報告内容や必要な知識が異なるので、日々学び成長しながら、誠意を持って応えられるよう努力しています。

私は分析センターの中でも排水分析をメインで行う部署に所属していて、工場から出る排水が国の基準を満たしているかを測る計量証明事業の分析を担当しています。パソコンでの試料データ登録、結果入力、試験書発行などの事務作業から、pH、BOD、フェノール類などの手分析(全ての分析工程を人の手で実施する分析で、自動化は困難)などの業務を行っています。排水分析はほとんどが手分析であり、手間も時間もかかります。それをどれだけ効率よく、精度よく行えるかは個人の力量で決まる部分もあるので、大変だと感じることもあります。サンプルの量は客先案件ごとに異なるのですが、「残業しない」を目標に部署内で助け合いながら各自のサンプル分析に対応し、時間内に全てを終わらせたときには達成感があります。誰かが休む時にも対応できるような仕組みも整えていて、達成感ややりがいを分かち合える仲間がいることは、分析センターの良いところです。

※計量証明書――公的に証明することができる分析結果報告書。発行は、計量証明事業所として県に届け出し登録を受けた事業所のみ可能。計量証明書に結果を載せる為には、法律で定められた方法で分析を行わなければならない。その多くが手分析。項目によっては1検体20分程度の作業時間がかかる。結果が出るまでに5日かかる項目もある。

他職種経験も含めた広い視野と工夫
巡り巡る助け合いの関係

Q入社から今までで、特に印象に残っている仕事のエピソードを教えてください。

実は、私は研究職から技術営業職に配置転換し、再び研究職に就いています。もともとは技術営業を希望しており、その時代に化学洗浄事業を新規事業として開拓できたことは印象に残っています。その後、継続的な製品販売につなげられたことも嬉しかったですね。現在の職務では、同じ水質の水が届くことはほとんどありませんから、毎日の業務すべてが刺激的です。これまでの経験の蓄積を参考にして、前処理の仕方や少しでも生産性を上げるためのルールなど、日々試行錯誤しながら業務にあたっています。分析の工程順序を一つずつ考えながら、チームの皆が楽に分析ができ、ミスが起こりにくくなる方法を考えています。

私も、チームの効率化に貢献できるよう、サンプルラベルのシステム化に取り組みました。ちょうど産休育休のタイミングでしたが、システム化の発案と運用開始に携わりました。新しい排水受付システムの主担当として約2,200分/月の効率化を実現し、入力漏れや分析ミスの防止などにも役立つシステム構築に大きく貢献できたことは嬉しかったです。職場では、より効率的に業務を実施するために今も要望を出し続けています。

アクアスにはこういったアイデアを形にできる土壌がありますよね。私は営業職も経験した研究職として、視野を広く持ち仕事をするよう意識しています。分析を要望する側の営業と受ける側の研究の両方の立場を知っていることで、正確な判断がしやすくなりました。この視点を活かして、日々の業務の工夫にも取り組めていると思います。最近は考えなければいけない範囲が部署、部門、会社へと徐々に大きくなっているのを実感していて、たくさんの人の立場や状況に応じて判断ができるようになったのは一番の成長だと感じます。

入社当時は全てが「全力」で、自分ができることは全て自分でこなし、人に助けられることに悔しさを感じていた気がします。現在は全力疾走することはほとんどなくなりましたが、力を抜き周囲に甘えながらも「助け合い」の仕事ができるようになりました。きっと皆も私に頼みやすくなったでしょうし、私の成長できたところですね。これは育児の経験が影響していると思います。復職直後は子供が頻繁に熱を出し、ろくに出社できなかった記憶があり、皆に仕事をフォローしてもらっていたのに何も返せず、正直つらかったです。それでも「自分の子の母親は自分しかいない」と子育てを優先させていただきました。そんな時、育児と仕事の両立の大変さを経験済みの先輩方が、私の気持ちに寄り添ってくださりたくさん助けてくださいました。だからこそ今は最大限周りに恩返しする気持ちで働いています。そして、私の後に産休育休復帰をする人たちには、できる限り気持ちに寄り添い助けるように心掛けています。

分析センターは実に85%ほどが女性ですから、
こうした環境は働きやすさに繋がるかもしれませんね。

相互理解の深まりが、
アクアスの真価へと結びつく

Q仕事をしていく上で大切にしていることがあればお聞かせください。

もちろん、助け合いを大切にしていますが、研究所内だけではなく、分析サンプルの向こう側にいる技術営業社員、そしてお客様の姿を常に考え、社会に貢献できるよう心掛けて日々の業務を行っています。

サンプル瓶からお客様の顔はなかなか見えてこないけれど、最終的には人々の日々の暮らしを守ることに繋がりますからね。これがアクアスという会社の強みにもなっているんですよね。

はい。実際は人の暮らしや生活を守るみたいに大それた目標ではないですが、目の前にある問題点の改善方法をすぐに考え、すぐに実行すること。そんな小さな目標の達成をコツコツと積み重ねて成長しながら、取り組んでいけたらと思います。

お客様や技術営業からの問い合わせ、部課員からの相談でも、何を考えてどう行動するのかを共有しながら物事を進めるようにしています。仕事は一人で進めることができないので、自部署のみならず多くの部署とのコミュニケーションは大切です。営業職も研究職も最終的には人ですので、お互いの状況やできること、できないことなどを理解し合うといい結果が生まれるのだと考えています。

Q最後に、学生へのメッセージをお願いします。

仕事をする上では、誰でも初心者です。最初からプロの人はいません。
みんなが壁にぶつかって乗り越えた経験を積み重ねて、今があります。
みなさんが悩んだ時に適切な梯子をかけるのも先輩たちの役割ですから、一緒に成長していきましょう!

男性女性に関わらず、やりたいと思ったことが目の前にあったら、まずはやってみて欲しいですね。「仕事を思いっきりやりたいけど、子供も産みたい」、「周りに迷惑をかけてしまうかも」、「仕事と育児、両立できる自信がない」などなど色々な思いがあるかもしれませんが、自分の思いと家族を大事にしながら、できる範囲でやってみる、で良いと思います。
優先順位をつけることは難しいけれど、目の前にあることに取り組むうちに、自分のやり方が見えてくると思います。とりあえず、挑戦してみましょう!

MY COLOR

無色透明の水は、何色にでも変化できます。
アクアスで「自分の色」を見つけましょう!

水の成分表

分析は、さまざまな困りごとの相談を受けることが多いですから、やさしさ、バランスを持って対応していくことは大切ですね。
家族との時間も大切にしながら、自身の成長に繋がる興味を持ち続けることも忘れずに、先輩として取り組んでいきたいです。

水の成分表

みなさんのサポートもあって、娘への愛情を日々の力に業務に取り組んでいます。
ノー残業な働き方で、育児と仕事のバランスを取りながら、愛情を持って仕事に向き合えています。