富山県内の浴用施設におけるシャワー水のレジオネラ属菌分離状況

目的
これまで浴用水のレジオネラ属菌調査については数多く報告されているが、シャワー水についてはあまり行われていない。そこで富山県内の浴用施設のシャワー水についてレジオネラ属菌の分離状況を調査した。

方法
県内の浴用施設からシャワー水51検体を採水しレジオネラ属菌を分離、血清型別を行った。また、当所保存株も含めたシャワー水由来Legionella pneumophila(Lp)についてSequence- Based Typing(SBT)を行った。

結果
①検出率は29.4%(15/51)。菌数(CFU/100ml)は10〜99が10(19.6%)、100〜999が5(9.8%)
②水道水使用の検体の陽性率は15.8%(3/19)、井戸水は33.3%(9/27)であった。
③採水日の遊離残留塩素濃度(mg/l)別の検出率は0.1未満55.0%(11/20)、0.1以上は8.0% (2/25)であった。
④血清型はLpが11検体から61株分離され、Lp血清群1は4検体から14株であった。
14株のSBTの結果、10種類のSTに分類され、内、ST1、59、68は国内患者から、ST505は県内患者からも分離されたことがあり、シャワー水が感染源となる可能性が示された。エアロゾルが多く発生するシャワーの管理は重要であり、シャワー水のリスクについても広報する必要がある。


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