公衆浴場調節箱の自動塩素注入装置によるレジオネラ属菌対策の成果(第1報)

諸言
文京区の実態調査で公衆浴場の調節箱はレジオネラ属菌が増えるリスクをもっていることがわかった。箱内の湯の衛生管理は浴槽水と同様に一定以上の遊離残留塩素濃度の維持が重要と考え、固形塩素剤入りの吊り下げ型容器の設置を指導したが濃度が不安定であった。そこで安定的な濃度確保に有効な自動塩素注入装置設置を推進、導入の成果を報告する。

方法
①自動塩素注入装置は調節箱に近接して設置。容器内に貯められた次亜塩素酸ナトリウムが自動的に点滴状に調節箱に落ちる仕組みである。維持管理の目安は0.4mg/L以上とした。
②24時間測定できる自動塩素濃度測定器を調節箱に設置し、営業開始から終了までの7〜9時間を測定した。測定項目は遊離残留塩素濃度と水温。

結果
公衆浴場11施設での測定結果は、残留塩素濃度は全ての施設で0.1mg/L以上であった。レジオネラ症防止指針に示されている0.2~0.4mg/L以上と常に同等濃度であったのは8施設。その内、0.4mg/L以上を常に記録したのは4施設であった。この検査結果から調節箱に導入した自動塩素注入装置により遊離残留塩素濃度の維持が図られていることがわかった。


レジオネラ文献, 防除方法カテゴリーの記事