種々の温泉水におけるモノクロラミン消毒効果と高濃度洗浄の検証

目的
前回、アルカリ泉質やアンモニウムイオンを含む温泉水の循環式浴槽でのモノクロラミンの高い消毒効果と消毒副生成物が極めて少ないことを報告した。今回はより広範囲な泉質の温泉に対するモノクロラミン消毒の効果について、さらに循環式浴槽のろ過器・配管の洗浄方法として高濃度モノクロラミン洗浄が可能かどうか検証した。

方法および結果
少量の源泉水を用いたモノクロラミン、次亜塩素酸ナトリウムの濃度安定性試験の結果、次の①〜③に大別された。
①モノクロラミン安定、遊離塩素急減-モノクロラミンの利用が容易である
②モノクロラミン徐々に減少、遊離塩素急減-モノクロラミン濃度が維持できれば効果は期待できる
③モノクロラミン急減、遊離塩素急減-適用対象外上記を基に、営業施設の循環式浴槽にて実証実験(4週間以上モノクロラミン濃度3mg/L)を行った結果、①②及び中性域の井水沸かし湯使用ではレジオネラ、アメーバは検出されず、トリクロラミンや塩化シアンも検出されなかったことから本消毒法が有効と考えられた。また、循環式浴槽の配管洗浄方法として高濃度モノクロラミン(20mg/L)による循環殺菌が有効であること、更に通常の浴槽水のモノクロラミン(3mg/L)による配管内のバイオフィルム除去効果は遊離塩素消毒(0.5または1mg/L)時よりも高いことが示された。


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