野湯からのレジオネラ属菌の分離状況

目的
野湯は公衆浴場法の対象外であり、消毒さえ行われていない。今回、日本各地に存在する野湯を対象にレジオネラ属菌の生息状況について調査した。

方法
11道県の野湯を採取し、第3版レジオネラ症防止指針に準拠しレジオネラ属菌の分離同定を行った。

結果
43試料中16試料からレジオネラ属菌が分離され、北海道から中国地方まで広く生息していることが明らかになった。しかし、四国地方・九州地方からは分離されなかった。菌数は5.0×101 CFU/100ml未満が11試料と多かったが2試料は102台CFUであった。菌種はL.pneumophilaが最も多く、中でも1群に4株が該当した。L.londiniensisが2株あった。レジオネラ属菌が分離された野湯の温度は33.1〜41.5℃、pH値は5.2〜8.1であった。このように全国に存在する野湯において約4割にレジオネラ属菌が生息していること、また菌数は少ないが、レジオネラ症の原因菌であるL.pneumophilaが優占していることが明らかになった。


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