遺伝子解析法による微生物同定法-レジオネラ属菌の生菌迅速検出法を例にとって-

目的
従来の培養法と比べ、より簡便かつ迅速に結果が得られる遺伝子解析法が普及しつつあるが、遺伝子解析法は生菌と死菌の区別が出来ない点が課題である。そこでPCRによる生菌選択的な検出法としてEMA-PCR法が開発された。ここでは、EMA-PCR法を応用したLCEMA-qPCR法によるレジオネラ属菌の生菌迅速検出法を紹介する。

方法および結果
LC EMA-qPCR法は液体培養による生菌の選択的増殖とEMA処理による死菌由来DNAの増幅抑制の組合せにより、迅速性と生菌選択性を両立させた手法である。113個の実検体を用いて培養法との比較解析を行った結果、感度95.5%、特異度75.4%の良好な結果が得られ、本法の有用性が実証された。本法では簡単な操作で培養結果を迅速に予測できるため、一次スクリーニング等への活用が期待される。

考察
遺伝子解析法は微生物の検出の他にも、近縁種や血清型の判別や微生物種の推定等に応用されているが、高速シーケンス技術の発展によりより包括的な微生物検査も可能になりつつある。今後、遺伝子解析法が活用される場面がさらに拡大するものと考える。


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